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技能実習1号と2号ビザを持つ外国人労働者は期限付きだから大丈夫?・・・(前編)

高度成長期に作られた建造物の老朽化、大震災に対する建設業の仕事は必要不可欠のものです。
それだけで建設業の分野では人手不足で大変です。入札不調、質の劣る材料など問題があります。

それなのに東京オリンピックに手をあげて、ますます建設分野の人手不足を深刻にしています。
東京だけでなくオリンピックにあやかりたい近隣でも、市の年間予算半分にあたる巨大プロジェクト(運動公園)をパブコメで反対が多かったにもかかわらず市議会僅差で決めてしまったつくば市のような自治体まで出てきています。(国も150億円くらい出すようですよ。)

そして、建設作業員が足りないから外国人労働者が必要だと騒ぎ立て、技能実習生の滞在期間3年を5年まで延長することになりました。(前々回の記事で触れています。)

そもそも技能実習制度とは以下のように定義されています。
研修・技能実習制度は,我が国で開発され培われた技能・技術・知識(以下「技能等」という。)の開発途上国等への移転を図り,当該開発途上国等の経済発展を担う「人づくり」に寄与することを目的として創設されたもの ※1のはじめに より)

日本人の仕事を奪わないように就労ビザならば出来ない活動です。
日本では特殊技能ではないけれど、その国では新しい技術だから日本で学んで母国で広めるということが建前上目的なのです。

そう考えると、技能実習生というのは未熟な労働者なのです。3年では技能者にするのに足りないから5年にしたいというなら、まだ筋は通ります。
でも政治家もマスコミもそんな正論を言わないですし、そう取り繕うこともしないくらい政府は私達をバカにしているのでしょう。

外国への支援と言わないと予算がつかないからこういう制度を作ったわけで、本当は低賃金労働者として認識し、扱っているのでいろいろと問題が起きました。
奴隷制度につながるといって、確か国連から改善するよう勧告を受けていたはずです。

そこで、何度か見直されてきました。最新は※1技能実習生の入国・在留管理に関する指針(平成25年12月改訂)」となっています。(読みにくいので、あとから見やすいリーフレットを紹介します。)

まずは法務省のHPです。
研修・技能実習制度についてというところから始めます。
そこにある「新しい研修・技能実習制度について」リーフレット【PDF】がわかりやすいと思います。
リーフレットの最初から4ページ目までをご覧になると概要がつかめます。

外国人を単なる低賃金の労働者として扱わないような工夫が見て取れます。
・まず大きいのが、今まで2年目から雇用関係だったのが、1年目から雇用契約を結びます。
これは最初から労働関係法令を受け入れ側が順守するということです。これにより搾取できなくなります。
・問題の多かった不当利益を得るブローカーが介在できないようになっています。
・送り出し機関(外国)が失踪を防ぐための保証金を取ることが禁じられています。
・失踪時に備えて送り出し側と受け入れ側が金銭補償の取り決めをすることも禁じられています。
・受け入れ機関にも知識を持ちしっかり管理することが求められています。管理と言っても旅券を預かったりすることは禁止です。
・不正行為も具体的に示されていて厳しくなりました。違反すると受け入れ側が一定期間実習生を受け入れられなくなります。(送り出し機関にも同様の措置がとられます。)

外国人実習生の人権を重視していますが、まじめな外国人が守られたことが諸刃の剣となり、初めから日本でたくさん稼ぐつもりの研修生や技能実習生にとっては失踪しやすくなっているのです。(実際「研修」で来日したのに車の部品を母国へ持っていくことを目的としていた外国人に会ったことがあるので、まじめな人しか来ないという性善説は私は信じません。)

技能実習生として入国後、失踪してしまった外国人はどのくらいいるのでしょうか?

公益財団法人国際研修協力機構(JITCO)、いつものように何やら怪しげな組織が出てきました。
この組織は、外国人技能実習制度・研修制度の適正かつ円滑な推進に寄与することを目的に、法務、外務、厚生労働、経済産業、国土交通の五省共管により1991年に設立されました。
そのJITCOの統計資料の中に行方不明者数という項目があり、なぜか2012年までしかないのですが見ることができます。

技能実習生2号の失踪者数

いっぱいいなくなっていますね。それも1年目の技能実習生1号は失踪してもこの統括する組織に報告が来ないので知らないというのです。驚きです。ぇ゛

ついでに失踪者の国籍別内訳です。(ソースは
こちら、同じくJITCからです。)失踪者内訳

今回の記事では、技能実習生とはどいうものなのか、そして失踪者がたくさんいる、ということを簡単に述べました。
でも2012年までしか私には探せないので、そこがどうにも引っかかっています。

そこで、次回は2013年の失踪について少ない具体例をみながら、技能実習生について考えたことを書いてみたいと思います。

続く





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コメント

2. Re:無題

>orangeさん
コメントありがとうございます。

今日偶然TVをつけたら、NHKで技能実習生と移民の番組(30分くらい)があり、思わず見てしまいました。

でも、失踪の話は出なかったです。
アンケートに参加できるようにしてあったので、国民の意見を確かめたかったのかもしれません。

雨で気分がますます落ち込みます。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。


1. 無題

これだけ行方不明者がいるということは問題だと思います。

失踪者の人数に応じて、技能実習生として認める要件を厳しくすることは必須のような気がしますね。

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