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トルコのエルドアン大統領「旧オスマン帝国領を取り戻す!」&ローマ法王「移民は希望の戦士」

最近こんなニュースを見ませんでしたか?

オランダ下院は22日、オスマン帝国で1915年ごろ、多数のアルメニア人が殺害された事件を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定する決議を圧倒的多数で採択した。オスマン帝国を継承したトルコは「事実無根」(外務省)と強く反発している。両国関係は既に大使召還の事態にまで悪化しているが、一段と冷え込みそうだ。(時事

 

採決の結果は賛成142票に対し、反対は3票と圧倒的で、政府は公式に虐殺認定はしないものの、アルメニアで4月に開催される犠牲者の追悼式典に政府代表を派遣することも決めたそうです。

 

最初はどうして今頃?と思ったのですが・・・

 

シリア情勢は、もう誰がどう同盟を結んでいるのかもわからないくらい、それぞれの思惑が入り乱れすぎで、本当のことを知っているのは大国の諜報機関だけではないかと思います。

メディアもアメリカとロシア側とでは違うことを言うことがあり、両方を聞かないと誤解が酷くなります。

 

シリアと国境を接するトルコは、シリア北部アフリンで活動するクルド人勢力をテロリストだとみており、1月から大規模な攻撃を実施しています。(BBC)

 

 

 

このトルコ、2月19日の記事↓を見ると、とても不穏な姿勢が見られます。

Turkey Threatens to Invade Greece(GATESTONE INSTITUTE)

 

アフリン攻撃について、トルコ政府宗教局のトップが、トルコ軍によるアフリン侵入はジハードであると公式に表明したのです。(当然ですがアフリンはシリアなので外国への侵略となります)

トルコが今や領土野心を隠そうともしていないことがわかります。

 

ギリシャの防衛省が、トルコ1日に138回もギリシャ領空を侵犯したと発表して2週間もしない2月13日、トルコの沿岸警備隊パトロール船がImia/Kardak岩沖でギリシャの沿岸警備艇に突っ込みました。 Imia/Kardakはギリシャ領(写真下)ですが、トルコが領有を主張するいくつかの係争地の1つでもあります。1996年には紛争中ギリシャ海軍に3人の死者が出ています

 

 (2014年の記事から)

 

現在のギリシャの国境のほとんどは15世紀から1821年のギリシャ独立戦争、そして1832年の現代ギリシャ建国までオスマン帝国領でした。しかし、島々は名前が示す通り歴史的にも法的にもギリシャの領土です。

それなのに、トルコの政治家たちは与野党ともギリシャの島々を奪いたいということを常々公言しています。その中で一番勇ましいのはもちろんエルドアン大統領左下矢印です。

 

エルドアン大統領はこう言いました。

エーゲ海とキプロスで境界線を越えた人々に警告します。彼らの勇気が続くのは、我々の軍、船、飛行機を見るまでです。

そして、オスマン帝国を持ち出しさらにこう言いました。

100年前、涙の中で撤退した土地が私たちの心から消えてしまったと考える人は間違っています。

シリア、イラクそして私たちの心の中にある地理上の他の地域が、私たちの母国と変わらないということを機会あるごとに言います。アザーン(モスクからの祈りの呼びかけ)が唱えられるどこででも、外国の旗が振られることの無いよう私たちは奮闘しています。

これまで私たちがしてきたことは、これから行おうとしている企みや攻撃に比べると霞んでいます。インシャラー(神の御心のままに)。

 

オスマン帝国です。↓Wikipedia

 

トルコのNeo-Ottomanists (ネオ・オトマン主義者)は、いまだに不信心者へのジハードという概念を誇らしげにしています。Diyanet(トルコ政府宗教局)がアフリン侵攻をジハードと呼びました。

 

何世紀にも渡るトルコ人ムスリムによる、この地域のキリスト教、ヤジディ、ユダヤ教の人々への迫害と差別を通して、今小アジアで多数派をトルコ人ムスリムが占めていることを考えると、アフリン侵攻をジハードと呼ぶのも辻褄があっています。

 

11世紀、中央アジアから侵略してきたチュルク語族のジハーディストがギリシャ語を話すキリスト教のビザンチン帝国を征服し、殺人、誘拐、レイプと強制改宗を通じて徐々にこの地域をトルコ化、イスラム化していきました

 

トルコ人によるキリスト教徒虐殺で20世紀最大のものは、1914年から1923年のオスマン帝国がギリシャ人アルメニア人アッシリア人に対して行ったものです。

この虐殺(トルコは否定している)は1952年にトルコがNATO入りすることを妨げませんでした。その後も1955年のイスタンブールポグロムや1964年のギリシャ人追放などトルコの攻撃は止まりませんでした。

 

四角02

 

以前にもエルドアン大統領が欧州の同胞に向かって呼びかけたことを紹介しました。

 

彼は欧州のトルコ人に向かって、もっと子供を産むように、5人は産むように呼びかけました。

ヨーロッパに住むトルコ人の出生率を上げることが、邪悪で、敵愾心を持ち、不公正なEUへの一番の答えになると言いました。

兄弟姉妹たちよ、新しい土地でベビーブームを始めなさい。

3人ではだめです、5人産みましょう。

今、あなたが住んでいるところ、働いているところが、あなたの自国で、新しい母国です。

権利を主張しなさい。

もっとビジネスを始め、子供を良い学校に入れ、まわりの人より良い暮らしをしてください。

最上の車に乗って、最上の家に住んでください。

 

四角02

 

コンスタンチノープルが陥落したのは1453年5月29日で、最後まで戦った皇帝コンスタンティノス11世たちはキリスト教徒だったのですが、現在のカトリック総本山のローマ法王はどうかというと、他人事ながら泣きたいような有様です。泣く

 

 

昨年10月ボローニャへ行った法王は、多数の移民や難民に会いました。

自撮りに付き合ったり、難民申請者と囚人を昼食会に招待したりしました。

そして法王はムスリムが圧倒的に多い移民難民の彼らにこう呼びかけました。

あなた方は希望の戦士です!ビックリ?*パンダ残念seiゲラゲラ

 

四角02

 

オスマン帝国を再興したいトルコ、それに期待しているらしい世界中のムスリムたち、

欧州の同胞に子供を産んで権利を主張しろと煽るエルドアン大統領、

城塞に住み国境開放を主張するローマ法王が、その侵略者たちを希望の戦士と鼓舞する。

誰も収拾できない狂った事態が常態化しています。

 

カダフィ大佐やフセイン大統領という、実はヨーロッパを守っていた門番を倒してしまい、アサド政権まで攻撃している愚かな欧米人たちにとって、トルコのエルドアン大統領は最後の力ある門番です。

自国領に数百万人の難民を抱え、アフリカや中東からの不法移民をせき止め、エーゲ海のトルコ近海での密航を防いでいます

トルコの政権基盤が緩むと危険だし、強すぎてオスマン帝国を目指されても怖いのです。

 

しかし、イスラム教徒の侵略はずっと継続中という事実から、

「アルメニア人虐殺を忘れるな!」 となるのでしょうか。

現在進行形の事実を指摘するとポリティカル・コレクトネスに引っかかりますから。

 

 

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