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「自由の恐怖」を知らないと「究極の自由」に憧れる。そのお手本はヴァイキングのグリーンランド


しばらくブログを見に来られないかもしれません。

コメント等公開が遅くなることがあります。ぺこり

 

 

安倍総理がベルギーで、

「私は改革の手を緩めない。『世界で最もビジネスしやすい国』を目指して引き続き改革を断行し、規制・行政手続きを企業の目線に立って抜本的に見直す」

と強調し、日本への投資を呼びかけたようです。(NHK

 

グローバル化をどんどん進めるということです。

国民目線ではなく、完全にグローバル企業目線で、日本を草刈り場に提供しますということです。

草刈り場とは「村や部落などの村落共同体が共有した原野、川原の入会地のこと」を指しますが、村や部落を世界に読み替えてみると、本当に恐ろしいということがわかります。

競争が激化して弱肉強食となるからです。

 

その草刈りのルールも村独自のものではなく、よそから来るよそ者のルールに作り替えて適用するわけです。村の共有地をよそ者に開放するためです。

 

村人に利益がないのは明らかです。

あちらこちらに出かけて草刈りをしまくる人だけに恩恵があります。

 

村人が困窮しても「あなた方も自由に動けばいいんだよ。規制がないのだから。」といわれます。

 

これが国境の垣根を無くし、ヒト・モノ・カネを自由に動き回らせる安倍総理の目指す社会です。

 

日本人のほとんどは、そういう社会で生きていくことが苦手だと思います。

(村人とは多くの日本人のことです。)

このような競争社会は、むしろ中国人(国というより個人)に向いているような気がします。

政府が中国人の移民を入れたがるのは、彼らに日本を引っ張って行ってもらいたいからなのかと、そんな風にも思えます。ガクブル

 

 

「中国崩壊後の世界」(三橋貴明著)を読んでいたら、「自由の恐怖」を知らない日本人はやたらと「自由」を愛するが、「究極の自由」はノルウェー人(ヴァイキング)のグリーンランドやヴィンランドであるという一節がありました。

 

ノルウェー人は、今でも私たちとは価値観の違う生き方をしているようで、最近も動物園のシマウマを客の前で斬首し、トラに与えるという所業で非難を浴びています。

自然界では当たり前というのが動物園の主張ですが、トラに戦略もなく、シマウマには囲いの中で逃げ道もなく、まして信頼している職員に斬首されるのですから、とても自然界と同じとはいえません。(強いて言えば、人間界と同じでしょうか)

この動物園はISISが運営しているのでしょうね。はこ怒る

 

三橋氏の本では、ヴァイキングは例に出しただけで詳しくは書かれていませんが、彼らがグリーンランドに入植後500年ほどで滅亡したのは、敵対するイヌイットだけでなく、環境に適した生き方をするイヌイットを真似られなかったこと、温暖な気候から寒冷な気候へ変化したこと、貿易相手の社会変化、本国(ノルウェー)との関係など様々な要因が重なったということが言われています。(文明崩壊 ジャレド・ダイアモンド著から)

 

今日は「文明崩壊」の中から、当時のグリーンランド社会の様子がわかる部分を抜き出してみたいと思います。

「究極の自由」(規則は一応あります)社会を見てみてください。

 

<グリーンランドで暮らす司教の典型的な一週間>

エイーナル・ソッカソンのサーガから

 

14人の友人と狩りに出かけたシグルド・ニャールソンは、浜辺に打ち上げられた船と、船に満載された貴重な積み荷を見つけた。近くにある小屋の中では餓死した乗組員と船長アルンビョルンの遺体が腐臭を放っていた。シグルドは死者の霊を弔うため、遺体をガルザルの大聖堂に運んで埋葬し、船を司教アルナルドに寄贈した。船の積み荷については、自分が拾得者なので所有権があると言い、友人たちと山分けすることにした。

 

その経緯を聞きつけたアルンビョルンの甥オズールが、死んだ乗組員の身内と共にガルザルにやってきた。一団は、船の積み荷の相続権を主張するが、司教は、グリーンランドの法律では拾得者に所有権が認められていること、さらに、積み荷と船は死んだ乗組員たちのものだったのだから、鎮魂のミサを行う教会に所有権があると答え、オズールたちが今になって所有権を主張するのは卑しいことだと諭す。そこでオズールは、グリーンランドの住民集会に提訴した。集会にはオズールとその仲間、アルナルド司教とその友人エイーナル・ソッカソン、そのふたりの仲間が大勢出席した。法廷ではオズールが敗れた。オズールは判決に納得せず、面目を失った腹いせに、(アルナルド司教の所有物となっていた)くだんの船の舷側の厚板を残らず叩き切り、壊してしまった。司教は激怒して、オズールには死がふさわしいと断じた。

(※木材が地元で入手できないため貴重。北アメリカ(ヴィンランド)への進出は木材を求める意味もありました)

 

司教が教会で休日のミサを執り行っているとき、礼拝に出ていたオズールは、司教の仕打ちがいかに理不尽かを嘆いて、司教の使用人に愚痴をこぼした。そこでエイーナルが、ほかの参拝者の斧をひったくると、オズールを一撃で絶命させた。司教はエイーナルに「オズールの死の原因はおまえにあるのかね?」ときいた。エイーナルは「まさにそのとおり。わたしにあります。」と答えた。司教は「殺人は正しい行いではない。しかし、この件については、いわれなき殺人とは言いがたい」と述べた。司教はオズールを教会に埋葬したくなかったが、エイーナルは、それでは問題が大きくなりそうだと警告した。

 

事実、オズールの身内である屈強な大男シモンが、話し合いなどしている場合ではないと言い出して、友人のコルベイン・トーリョットソン、ケイテル・クラフソンなど、西入植地方出身の男を大勢集めた。そこへ、ソッキ・トーリソンという老人が、シモンとエイーナルの仲裁役を買って出た。エイーナルが、オズールを殺した償いとして、古代の甲冑一式を始めとする品物をいくつか差し出したところ、シモンはこれをがらくたとして一蹴する。コルベインが密かにエイーナルの背後に回り込んで、その背中に斧を叩きつけると同時に、エイーナルがシモンの頭に斧を振り下ろした。シモンもエイーナルも絶命して倒れ、エイーナルは死の間際に、「こうなるのはわかっていた」と口にした。エイーナルの乳兄弟トールドがコルベインに躍りかかったが、コルベインは相手の喉に斧をふるって即死させた。

 

エイーナルの仲間とコルベインの仲間が闘い始めた。ステイングリムという男がみなを制したが、双方ともに怒り狂っていたので、何人かがステイングリムを刀剣で突き刺した。コルベインの側では、シモンと並び、クラルク、トーリル、ヴィガットが死んだ。エイーナルの側では、エイーナルを始め、ビョルン、トーラリン、トールド、トールフィン、止めに入ったステイングリムが死んだ。そして、大勢が重傷を負った。分別のあるホールという農夫によって和解の会合が開かれ、エイーナル側の死者が多かったことを理由に、コルベイン側が償いを命じられる。それでも、エイーナル側は判決に大いに不満を抱いていた。コルベインはノルウェーに向かう航海に出た。その船には、ノルウェーの王ハーラル・イレに献上するためのホッキョクグマが一頭載せられていた。コルベインは、ノルウェーでもまだ身の不遇を嘆いていた。ノルウェー王ハーラルは、コルベインの話をでたらめだと考えて、ホッキョクグマに対する下賜金を払わなかった。そこでコルベインはノルウェー王に襲い掛かって負傷させ、デンマークへ逃げたが、その途上で溺死した。これで、この物語は終わる。

 

ええ!! なんとも凄い世界なのですが、このグリーンランドの植民地の最期は、究極の飢餓に見舞われ、船を作る材料もなく、閉ざされた大陸で、餓死から免れようと、貧しい者たちがわずかに残った裕福な家を襲い、結局全員が死に絶えたということだったようです。

最初に高緯度にある西入植地が全滅、しばらくして東入植地が全滅したのです。

 

現在欧州を貧しい移民が襲っていますが、それを彷彿とさせる最期なのです。

自由社会の末路・・・

歴史は繰り返すということでしょうか。




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