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スロバキア総選挙、難民に厳しい与党過半数割れ。しかし、難民にもっと厳しい野党が大躍進!

 
スロバキアの総選挙結果が出ました。
私だったら記事にはこういう見出しを付けます。

「メルケル首相に同調する難民受け入れ賛成政党、国会の議席喪失。
難民受け入れに難色を示す政党が9割以上の議席獲得!」


しかし、例えばNHKみたいに、どこのメディアも誤解を招くような見出しと報道内容でした。

スロバキア議会選挙 難民に厳しい与党 第1党維持

2016年3月6日 NHK

ヨーロッパ中部のスロバキアで議会選挙が行われ、ヨーロッパにやってくる難民や移民に厳しい姿勢をとる政権与党が第1党の座を守りましたが、選挙前の過半数は維持できない見通しとなりました。
スロバキアで5日、4年に1度の議会選挙の投票が行われました。スロバキアの統計局の発表によりますと開票はほぼ終わり、中道左派の政権与党「方向党・社会民主主義」が30%近い票を得て、それ以外の政党を15ポイント以上引き離し第1党の座を守りました。ただ、選挙前にあった過半数の議席は維持できない見通しとなり、政権の発足は連立交渉に委ねられることになりました。与党を率いるフィツォ首相は「私たちには安定した政権を築く義務があるが、それは簡単なことではない」と述べました。
フィツォ政権は、EU=ヨーロッパ連合による難民の受け入れの分担に反対の声をあげるなどヨーロッパへの流入が続く難民や移民の問題に厳しい姿勢で臨み、国民から一定の支持を得ました。
これに対し野党などからは、難民問題ばかり強調し、高い失業率などそのほかの重要な課題から国民の関心をそらそうとしていると批判されました。
スロバキアはことし下半期にEUの議長国となりますが、難民の受け入れをかたくなに拒み続けるなかで、難民問題の議論をまとめていくことができるのか疑問視する声も出ています。

波線転載END


このニュースを見ると、

難民拒否の与党は1位を守ったものの、過半数割れしてしまい、スロバキア国民は、難民受け入れを許容し始めているのではないか

そんな風に見えませんか?
そう見えるようにNHKをはじめとする大手メディアが操作して報道しました。


実際はどうだったのか?

スロバキアは1院制で、議席は150あります。(※政党名はすべて略語で表しています)

第1位、与党「Smer-SD」は28.3%を獲得して、83→49議席となってしまいました。
フィツォ首相は中道左派ですが、NHKが紹介した通り、難民反対の強硬派です。
シングルムスリムは入れないと言っています。

第2位は「SaS」で、12.1%を獲得して前回の10→21議席と倍以上に増やしました。
ここは、EU懐疑派です。
党首の経済学者Richard Sulík氏は、メルケル達ドイツの政治家を国境も守れない弱虫とTVでこき下ろしたことがあります。
また、「私はクリスチャンよりムスリムが多く生まれるヨーロッパに住みたくない。私は無神論者だ!」と言って、ドイツのリベラルたちを怒らせたこともあります。

第3位は「OĽaNO」で、11%を獲得して、16→19議席に増やしました。
ここは一番移民に寛容な政党ですが、それでも大量移民には反対で、社会システムの悪用やヨーロッパ文明の根幹を浸食されることは受け入れられない、というスタンスです。

第4位は「SNS]で、8.6%を獲得して、ゼロ→15議席と大躍進です。
ここはフランスの国民戦線(マリーヌ・ル・ペン党首)と連携しています。

第5位は「ĽSNS」で、8%を獲得して、ゼロ→14議席とこちらも大躍進です。
党首のMarian Kotleba氏は2013年の選挙でBanská Bystrica regionの知事に選ばれています。
ギリシャの政党「黄金の夜明け」ハンガリーの政党「ヨッビック」と連携しています。

「SNS」と「ĽSNS」はどちらもメディアから極右と書かれるようなところですが、この2つで議会の5分の1を獲得したのです。

第6位は「We Are Family」で、新しい政党です。6.6%で11議席獲得しました。
党首は8人の女性との間に9人の子どもがある「multiple father」として有名ですが、また同時に大量移民と外国文化には反対していることも知られています。

第7位は「Most-Híd=bridge」で、6.5%を獲得し、13→11議席となりました。
名前からもわかるように、スロバキア人と国内にいる少数ハンガリー人との協調を謳う異民族融合の政党です。
党首は、「スロバキアは難民を受け入れるべきだ」と述べている政党であり、
今回の選挙で残った、唯一の、難民受け入れ賛成政党です。

ひとこと 羨ましいですね。日本では自民党を始めほとんどの政党がこの第7位の政党と同じ感覚だと思います。ハンガリーのところは朝鮮人とか中国人でしょうか。

第8位は「Sieť」で、新しい政党です。5.6%で10議席獲得しました。
党首のRadoslav Procházka氏は、EUによる難民割当制度に反対しており、「持続可能な解決策は、難民が自分の国で尊厳を持って生きていけることを確実にすることしかない」と述べています。

ところで、メルケル首相のCDUとともに、European People’s Party (EPP)に加盟しているスロバキアの政党KDHはどうなったのでしょうか?
ここは、メルケルのように難民による欧州侵略を応援していた政党です。
今回は4.9%、既定の5%に届かなかったために、国会から追い出されてしまいました
16議席持っていましたが、ゼロとなったのです。パチパチ


スロバキアで、選挙前に難民受け入れ賛成の政党は、第7位の13議席とKDHの16議席で、合計29議席はあったのですが、今は第7位の政党が持つ11議席だけに激減したということです。
そして、マスメディアが極右とレッテル張りをする政党が2つもゼロから議席獲得を果たし、その2つだけで5分の1を占めたのです。

今回ナショナリスト政党である「ĽSNS」が、若者からかなりの支持を得たのですが、アメリカの大統領選でサンダース氏支持の若者を紹介するときには、「教育を受けた理想主義者」とか「道徳的な人々」というのに、「ĽSNS」を応援する若者は、「愚か者で教育を受けていない」と紹介されているようです。(笑)

Slovakia: Pro-Invasion Party Crashes MARCH 6, 2016 THE NEW OBSERVER
Slovak Nationalists Double Their Vote MARCH 6, 2016 THE NEW OBSERVER
Slovak parliamentary election, 2016 WIKIPEDIA


いかがでしょうか?
NHKなど大手メディアの報道と印象が変わったと思います。



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