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誰もが反対しにくい、しかし不要な「世界のお祭り」で貧困層を奴隷労働させることに目を背けないこと!

 技能実習生を現代の奴隷制度と言う人もいますが、この「進化版」が世界にはたくさんあります。
いわゆる単純労働者を国境を越えて使用することに私が反対なのは、自国が壊されていくということ、双方に不健全だということ、そしてもう一つあります。
それは、かつて他人の国でやっていた植民地経営を今度は場所を変え、自国でやっていると思うからです。

◆東京五輪も建設労働者が足りないからと言って、技能実習生の期間を延長しました。

◆リオデジャネイロの五輪建設現場は作業員に劣悪な環境で生活させていると報道されました。
 NEWS五輪リオ大会の建設作業員、「まるで奴隷」 ロイター 2015年08月16日

◆2022年のワールドカップ会場であるカタールでも奴隷のように外国人労働者を使っています。今までに1200名が亡くなり、今後も増えるだろうと予想されています。
 NEWSカタールW杯、4000名の出稼ぎ労働者が犠牲となる可能性 慰霊塔の建設計画も exite 2014年12月11日


カタールが飛び抜けて酷いのでこちらを見ることにしてみます。

まず、カタール政府は改善を約束しています。昨年11月の記事を紹介します。
NEWSQatar promises to reform 'kafala' labour law アルジャジーラ 16 Nov 2014
内容は以下の通りです。
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外国人労働者の権利と待遇改善を求められて国際社会から非難を浴びているカタール政府は、2015年の早いうちに新しい法律を導入すると約束しました。

ここではKafalaと呼ばれる法律があって、雇い主の許可がなければ仕事の変更も国を出ることもできません。パスポートも取り上げられています。来年には新しい法律を公表できるだろうと労働社会省の役人が言っています。

新しい法では、(申し出から)3日間経てば自動的に出国できることになるということですし、今の契約後の次の仕事には、前雇い主の了解なしで就くことができるようになります。
期限なしの契約の場合には、5年経てば自由に仕事を変えることができますし、パスポートを取り上げた雇い主にはより重い刑が科せられるようになります。

カタールの非人道的な外国人労働者の扱いは、ワールドカップの施設建設で脚光を浴びました。この国では120万人の労働者がいますが、ほとんどが外国人です。(現在は160万人以上の外国人労働者がいます。)
(※人数の訂正をしました。1200万人を120万人へ、1600万人を160万人へ訂正しました。 2015/08/29)

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しかし、カタールでは、立法権を持つ(イスラムの)評議会が投票の先延ばしをしていて、新しい法律はまだないようです。
NEWSQatar delays vote on pledge to reform 'abusive' worker sponsorship system
  the guardian  Tuesday 23 June 2015 

こういう状態で人が増えるということは、死んでもいいということで出稼ぎに行くか、人派業者に騙されて行くのでしょう。送り出し国は自国人を守ることをすでに放棄してしまったのでしょうか?

そんな中、カンボジアの報道が目に入りました。
NEWSCambodian Workers in Limbo as Qatar Drags Heels on Safety Standards
  Khmer Times  13 August 2015
内容は以下の通りです。
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カンボジアとカタールとで2022年ワールドカップのためのインフラ整備にカンボジア人労働者を派遣することを合意していますが、カンボジア政府が求める労働者の安全をカタール政府が保証してくれていません。
6か月間待ちましたが、いまだにカタール政府からは労働者の安全を保証するとは言ってきません。

カンボジアの労働省の報道官は、もうすぐカタールが労働環境改善の整備をしてくれて、そうすれば、すでに5月には人材派遣業者によって準備の出来ていたカンボジア人が出発することになるだろうと述べています。しかし、人権擁護グループは懐疑的な見方をしています。

カンボジアの外務省次官とカタールの外務大臣が、2月に労働者送り出しの合意について協議しました。合意の中の1つは、カタール政府が最低限の労働環境の安全を確認するということです。
「カタール政府が建設現場の安全性を確保する施策を実施しているということを確認できることが、カンボジア人労働者を送り出す前に必要です。」と労働省の役人は話します。

カタールの建設現場での人権侵害や死亡事案のレポートが出ているので、派遣には躊躇しています。
NGO関係者によると、カタールの建設現場は酷すぎると悪名が高いところです。酷暑の中の長時間労働で熱射病にかかり死に至ることもあります。
雇い主の許可なく国を離れらないKafalaシステムによって、暴力や性的虐待の犠牲になる人もいます。生活環境も悪く、パスポートも取り上げられています。

「労働の残酷な現実は、人材派遣業者が、疑わない労働者に対してしばしば約束することが嘘であることを示しています。」と国際労働組合総連合の書記長は5月の声明の中で述べています。
法律教育センターで労働プログラムを担当する責任者は「カタールは人権侵害ブラックリストに載っている国です。カタールにカンボジア人を送り込むことには慎重になるべきだと思います。労働者たちは肉体的な暴力を振るわれ、連絡を取り合う自由もありません。」と述べています。

一方、人材派遣業者からの研修も受けてワールドカップ建設に携わることを夢見ている労働者たちは、宙ぶらりんの状態です。派遣の許可が(国から)下りるのか、いつ行けるのかと。

記事の途中ですが、次に続きます。
ここに出てくる人材派遣業者が誰なのかもお楽しみに!



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