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リビアを空爆しているエジプト、日本はこの地域で特定の誰かを支持すべきではない。<後編>

どうして「リビアの夜明け」連合がエジプトをテロリズムと非難しているのでしょうか。

NEWSCivilians killed as Egypt launches air strikes in Libya 17 Feb 2015 01:48 GMT  アルジャジーラ
内容を簡単に紹介しますと・・・

エジプト軍によるデルナへの攻撃で3人の子供を含む7人の民間人が犠牲になったとのことです。
エジプト政府はISILの軍事施設や武器庫等を空爆したとのことですが、ソーシャルメディアにも写真が出たように、住民がすむエリアにも空爆したということのようです。

デルナ爆撃1デルナ爆撃2

これに対して、トリポリ政権(「リビアの夜明け」側です)のオマル・ハーシ首相は、エジプトの奇襲(空爆のこと)は罪深い侵略だと非難しています。
エジプト軍のおぞましいテロ行為はリビアの主権の侵害であり、国際法、国連憲章違反だと述べています。

エジプトでは空爆に関連して自国内の主要施設に軍を展開させています。
昨年12月と今年1月にシルトで誘拐されたコプト教徒が今回斬首された21人で、トリポリで行われたとエジプト側は確信しています。

エジプト大統領とフランスのオランド大統領が電話会談して、安保理でリビアのIS対策を講じることで意見が一致しましたし、その後エジプトがフランスから戦闘機を購入することも決まりました。

3年前にカダフィ大佐が殺されてからリビアでは政情不安が続いていて、ISの攻勢を受け続けています。昨年10月にデルナのアンサールアルシャリアがISILへの忠誠を誓っています。
波線概略訳END

今日も新たなニュースがあるのでそちらも紹介します。

NEWSTripoli-backed fighters sent to Sirte to confront ISIL 18 Feb 2015 アルジャジーラ
内容を簡単に紹介しますと・・・

昨日の記事の地図で確認できますが、ミスラタ(Misrata)という海岸沿いの都市があります。トリポリから東に200㎞、ベンガジから西に800㎞です。
このミスラタからトリポリ政権は反政府(トブルクに対しての)側の協力を得て、166の部隊を Islamic State of Iraq and the Levant (ISIL)(=「イラクとレバントのイスラム国」攻略のためにシルトへ送り込みました。

混乱の続くリビアでは、昨年8月に「リビアの夜明け」がトリポリを奪い、議会と政府を樹立して以来、国内に2つの政府がある状態です。(今回シルトへIS攻撃のために兵を送ったのは「リビアの夜明け」側です。)

昨年の11月、リビアの最高裁判所は国際承認されているトブルクにある議会を無効としました。(そのせいかアルジャジーラでは、国際承認されていないトリポリ側を合法的な政府と呼んでいます。)
リビアの大都市であるトリポリ、ミスラタ、ベンガジは「リビアの夜明け」が支配していて、最高裁で認められた議会によって承認されたオマル・ハーシ首相が合法的に政権を担っています。

トリポリ政権がエジプトの空爆を非難する一方で、トブルク政権はエジプトの空襲を支持しています。シンニー首相は月曜日にに西側軍隊の介入を要請し、またシルトの東150㎞にあるビンジャワド(Ben Jawad)とトリポリへの攻撃を依頼しました。どちらの都市もシンニー首相の敵に当たるトリポリ政権が支配しています。

本日(水曜日)安全保障理事会が開かれますが、そこでエジプト外相とリビア(トブルク政権)代表が会合を持つ予定です。
エジプトのシーシー大統領は国際社会が協調して、リビアの武闘派(トブルク政権以外のすべて)に立ち向かうべきだとラジオインタビューで述べました。

EUは今週、エジプトとアメリカの政府代表と会う予定ですが、軍事介入は今のところ考えていないようです。

国連によると、40万人がリビア国内の戦闘で避難を余儀なくされ、8万3千人もの多くが、避難所、学校、打ち捨てられた建物に住んでいます。
波線概略訳END


リビアの状況は混沌としていますが、視野を広げてみます。(外務省HPより 色が赤いほど危険地域です)

地中海沿岸南部


リビアが政権崩壊しているために、ヨーロッパへの不法難民がリビアから地中海を渡っています。

NEWSリビア沖で難民2000人超を救助、イタリア当局 2015年02月16日 AFP

【2月16日 AFP】イタリア当局は15日、リビアから同国に向かう途中に地中海(Mediterranean Sea)上で遭難した難民の大規模な救助活動を実施し、2000人以上を保護した。伊メディアが伝えた。

 イタリア政府は同日、リビアの治安状況の悪化をうけて在リビア大使館の職員を退避させ、同大使館での活動を停止していた。

 伊メディアによると、十数隻のボートでリビアを出港した難民2164人がリビアとイタリアのランペドゥーサ(Lampedusa)島間で遭難し、イタリア海軍や沿岸警備隊によって救助された。

 またイタリア運輸当局によると、難民救出にあたっていた沿岸警備隊員が、リビア沿岸からモーターボートで接近してきた4人の武装した男に脅迫された。カラシニコフ(Kalashnikov)自動小銃で武装した男らは、難民が救出されて空になったボートの返還を強要したという。

昨年にはアフリカ北部からボートでイタリアへの密航を試みた3200人以上が死亡しており、国際連合(UN)は北アフリカとイタリア間海路を世界で最も危険な航路横断と指摘している。

13日には、リビアの沿岸から約80キロの沖合で、6隻のボートに乗った約600人の難民がイタリア沿岸警備隊や商船によって救出された。またその前週には、地中海で難民らが乗っていたゴムボートが悪天候のため沈没し、300人以上が死亡する悲劇も起きている。(c)AFP/Jean-Louis DE LA VAISSIERE
波線転載END

2月14日から昨日までに2700人の不法難民を救助、2月13日には600人を救助、その前週には300人以上が遭難して死亡、リビア政府が機能していないために、いくらでもアフリカや中東から難民がリビアをめざし、そこからヨーロッパへ流入します。当然ブローカーが暗躍しています。


2回に分けて、このあたりのことをお伝えしましたが、どう感じられたでしょうか?
日本のマスコミや政府の言うことだけを聞いても真相は見えません。
様々なソースから情報を取ることで、軽挙妄動を抑えることができます。

私はリビアの国際承認を得ているトブルク政権が、「イスラム国」の蛮行を利用して、ISではなくて、トリポリとビンジャワドへの攻撃要請をしていることで、本当にがっかりしました。NG

トリポリとビンジャワドは彼らの政敵トリポリ政権側の支配地で、IS攻撃ならデルナ(エジプトが空爆したところ)となるのです。
こんなことだからいくらでもISが跋扈し、不法難民がどんどんリビアから出航するのです。
ただ、リビア人のことはどうしようもないのでこれ以上考えないことにします。

では、私達外部の人間はどうすればいいのか。
いくら空爆で一旦は弱らせても、イスラム過激派はまたどこかでより一層強力になって復活してしまいます。今までがそうでした。過激思想に走る若者たちを無くすことが大事なのです。
私はアメリカの存在が過激派を量産する一因だと思います。

アフガニスタン、イラク、どれだけ無実の人を殺害してきたのか、日常の暮らしを奪ったのか、性的虐待で尊厳を奪ったのか、一切の謝罪もせず、反省もしないアメリカが中心の対テロ作戦では終止符を打てないと思います。
イラクの大量破壊兵器は戦争の大義名分でしたが結局ありませんでした。
これは本当に理不尽極まりないことです。勝てば官軍ですね、でも負けた方が怒るのは当たり前です。

昔からイスラムの土地だったところに、土足で踏み込むようなことはやめるべきだと思います。
例えばアメリカが男女平等だからと言って、イスラムの同盟国に女性兵士を派遣することも挑発です。
その国がどう変わっていくかはその国が決める事であって、まずは残虐な刑罰を止めてもらうとか、最低限お願いしたいことを言うだけでもよかったのではないかと思います。

日本政府は穏健派イスラム諸国を応援するそうですが、ISと敵対するサウジアラビアは穏健ですか?メッカ広場で首●りなんて、日本ではいつの時代でしたか?残虐さをISのように誇示するか、サウジのように隠すかの違いはありますが、こんなところを応援するのでしょうか。?*

欧米は今、クルド人を利用してISと戦闘させていますが、国を持たないクルド人に何か奮起するようなことを吹き込んだとしか思えません。今まで植民地でやってきたことと同じことを今でも欧米人はやっているのだと思います。
そんなことに日本が与するのは間違っていると私は思います。

アメリカとは一線を画すべきではないでしょうか?
私は左翼ではありませんが、アメリカが原爆を投下したことを最近よく思い出します。
これは人道に対する罪ですが、日本に騒がせないために、中国の南京大虐殺や韓国の従軍慰安婦を陰で煽っているのではないかと勘ぐっています。sei

民族や宗教をバラバラにして小分けにしないで、今までのようにまとまって国を作り住んでいけばもっと世界は穏やかではないかと思います。

こんな遠くのことで悩んだり、お金を使ったり、脅されて恐怖を感じたりするのは、うんざりです。
グローバリストのせいで世界中がカオス状態にされていて、静かな暮らしが好きな私は本当に毎日不愉快です。punpun#*



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