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リビアを空爆しているエジプト、日本はこの地域で特定の誰かを支持すべきではない。<前編>

昨日のブログ題名に、自国へ降りかかるテロよりも中東アフリカのテロと戦う安倍首相について、「怪」と名付けましたが、今日の報道を見て答えを思いつきました。

NEWS近代五種 日本人殺害受けW杯に選手派遣せず 2月16日 21時00分 NHK
過激派組織IS=イスラミックステートによる日本人殺害事件などを受けて、日本近代五種協会は来月、エジプトで行われ、リオデジャネイロオリンピックの出場権に関わるワールドカップに日本選手を派遣しないことを決めました。(以下略)

NEWSドイツ北部 テロ情報で祭り中止に 2月16日 8時30分 NHK
ドイツ北部で、大勢の市民が町に繰り出す恒例の祭りがイスラム過激派によるテロ攻撃の対象になるおそれがあるとして開催の直前に急きょ中止に追い込まれ、ドイツでもテロへの警戒感が高まっています。(以下略)

テロのせいで人の移動が自粛され金儲けができないじゃないか!怒 ということなのです。
グローバリストたちが騒ぎ出したのは経済に影響を与えるからだとよくわかりました。
7千億円でエジプトに新たな戦闘機を売ることになったフランスのように儲かることもあるのですが。
仏ラファール戦闘機、初の輸出へ エジプトに24機


ところで、エジプトがリビアを空爆していますが、この点だけでなく、少しこの辺りがどうなっているのか包括的に見てみたいと思いました。

まずはこちらの記事をご覧ください。
記事【イスラム国】「アラブの春」が裏目? 事実上「内戦」のリビアが格好の標的に 2015年2月16日 20時14分 産経新聞

【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」系組織がリビアでも台頭し、新たな人質殺害事件を起こしたことは、イスラム国が、2011年以降のいわゆる「アラブの春」で混乱した中東・北アフリカ情勢を利用し、勢力を拡大させている現実を国際社会に突きつけた。

 エジプトに隣接するリビアでは11年、反政府デモへの弾圧をきっかけとした内戦と、北大西洋条約機構(NATO)などの軍事介入でカダフィ政権が崩壊。その後は制憲議会が民選されたが、軍閥化した各地の反カダフィ派民兵の権力争いが激化したことで政権移行プロセスが頓挫した。

 昨年夏には制憲議会に代わる議会を選ぶ選挙が行われた。しかし、新議会の正統性を認めない西部ミスラタの有力軍閥や、イスラム原理主義のムスリム同胞団系、東部ベンガジを拠点とする国際テロ組織アルカーイダ系などのイスラム勢力が「リビアの夜明け」連合を結成し、首都トリポリで独自に学者のオマル・ハーシ氏を首相に擁立した。

 これに対し、国際的な承認を受ける新議会側は、拠点を東部トブルクに移しシンニー首相を選出。シンニー氏は、カダフィ政権で軍高官だったハフタル将軍や西部ゼンタンの軍閥と連携し「リビアの夜明け」側と対立している状況だ。

 これまでイスラム国は、宗派対立に起因する政情不安が続くイラクや内戦下にあるシリアなど、国家権力が機能していない地域に狙いを定めることで勢力を急拡大させてきた。

 そんなイスラム国にとり、事実上の内戦状態にあるリビアは格好の浸透対象だ。カダフィ政権を打倒する内戦の過程で戦闘的なイスラム勢力が台頭していたことや、内戦中のフランスなどによる武器支援もあって銃器が氾濫していることも好条件となっている。

 こうしたリビアの状況に対し、多数の労働者がリビアへ働きに出ているエジプトのシーシー政権は強い懸念を表明してきた。リビアから大量の銃器が周辺国に流出していることなどへの危機感も強く、昨年夏にはアラブ首長国連邦(UAE)とともにトリポリでイスラム勢力を空爆したとも取り沙汰された。

 ただ、財政難にあるエジプトが単独でリビアへの介入を続けるのは難しいとみられ、今後は湾岸アラブ諸国など他の有志連合参加国に協力を求めることも考えられる。
波線転載END

・国際的な承認を受けるリビアの政権はトブルク(Tobruk)にあります。
・もう一つの政権「リビアの夜明け」連合は以前からの首都トリポリ(Tripoli)にあります。
・コプト教徒が襲撃拉致された町はシルト(Sirte)とみられています。
・エジプトが処刑映像後に空爆した町はデルナ(Derna)です。ISの本拠地です。
・地図でご確認ください。

リビア

2つの政府がある状態のリビアですが、トリポリ側にはムスリム同胞団系が入っています。
2012年の選挙でムスリム同胞団(大統領就任後退団)のムルシー氏が大統領になりましたが、翌年クーデターにより失脚、ムスリム同胞団は「テロ組織」と認定されました。

このために、ムスリム同胞団系の人達が弾圧され、最近一部の死刑判決が破棄されやり直しを命じられましたが、2014年だけでも1000人以上の死刑判決が出ています。(関連記事
2月15日のブログ記事で紹介した保釈されたアルジャジーラ記者は、ムスリム同胞団への弾圧を取材していて、現エジプト政府の逆鱗に触れ逮捕されました。

シリアのアサド政権が嫌いで、欧米を味方につけている有志連合のサウジアラビア、UAE、バーレーンは、ムスリム同胞団も嫌いです。アルジャジーラのあるカタールはそうではありませんでしたが、サウジアラビアなどからの圧力に負けました。

エジプトはリビアと反対側の東側、シナイ半島で「イスラム国」と戦っています。この2年間で数百人規模のエジプト軍兵士が死亡したそうです。(参照記事) エジプトはこれから、東西両側の敵と戦うことになりました。

しかし、この現エジプト政権を手放しで応援する気にはならないのです。ムスリム同胞団は必ずしも過激派ということではないようですし、民衆が選んだ大統領をクーデターで追い出したというのはどうなのでしょう?

日本はアメリカの属国ですからどうしようもないのかもしれませんが、最近も430億円の円借款(債務免除が多い)と5000万円強の支援を約束していました。(参照記事

今回エジプト軍がリビア軍と共同でリビア領内の「イスラム国」(または連携する過激派組織)を空爆したことになっていますが、「リビアの夜明け」連合側はエジプトの攻撃をテロリズムと呼んで非難しました。

続く

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