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テロ組織との戦いで腐敗した政府と手を組む米国や西側同盟国(含む日本)が事態をさらに悪化させる

とても共感した記事が出ていたので紹介させていただきます。

新聞コラム:過激派を弱体化させる「難しい一歩」 2015年 02月 4日 17:00 JST ロイター

Sarah Chayes

[3日 ロイター] - イラクはなぜ、過激派組織「イスラム国」に国土の約半分を明け渡したのか。ナイジェリア北部ではなぜ、イスラム過激派「ボコ・ハラム」が確たる拠点を築けたのか。イエメンでは無人機による掃討作戦が繰り返されているにもかかわらず、なぜアルカイダ系組織が弱体化しないのか。

これらの国に共通点を見いだすとすれば、それは政治的支配層の間で腐敗がまん延していることだ。

ここで言う腐敗とは、どこにでも見られるような一時的な金銭のやり取りとは違う。上記3カ国やウクライナ、4年前に「アラブの春」を経験した中東・北アフリカ各国などでは、西側諸国の多くに比べ、国民の間に毒性の強い「腐敗の病」が広がりやすい。

こうした「腐敗の病」は市民の日常生活にも忍び込んでいる。例えば警察官がバスに乗り込んできたとき、乗客は彼らに現金を手渡さなくてはならない。さもなければバスから引きずりおろされ、殴打されるかもしれない。子供の切り傷を病院で縫い合わせる時も、医師に診てもらうためには袖の下を要求される。筆者が知っているウズベキスタン人ジャーナリストは、息子の大学入学の賄賂資金を工面するため、車を売るべきかどうか頭を悩ませていた(入試では高得点だったにもかかわらず)。アフガニスタンでは、爆弾攻撃で命を落とした父親の死亡証明書を取るのに、息子が賄賂を払わなければならないケースもあった。

こうして社会階層の末端で受け取られた賄賂の一部は、支配層に吸い上げられる。これらの国々の政府はとても政府と呼べる代物ではなく、極めて効率的な犯罪組織と言い表すのが一番合っている。

来る日も来る日も金品を巻き上げられ、その間に侮辱や虐待を受け、しかもそうした行為を働いているのが政府の一員であるなら、国民は怒りを募らせるしかない。そして怒りを抱えた国民は、とりわけプライドや希望を打ち砕かれた若い男性は、時として暴力的になる。

過激派組織はこうした怒れる男性(そしてますます多くの女性)に、2つのことを提供する1つ目は「説明」だ。米ジョージ・ワシントン大学の欧州・ロシア・ユーラシア研究所(IERES)で中央アジア部門の責任者を務めるマーリーン・ラリュエル氏は「世俗的であるために政権は腐敗しているというのがイスラム教主義者たちの主張だ。こうした理屈は以前はそれほど共感を呼ばなかったが、今は違う」と語っている。   

言い換えるなら、聖戦主義者らは、腐敗という言葉の曖昧な意味に由来する感情を刺激している。政府の役人たちが不正を働くのは、宗教的義務から逸脱しているからだと主張し、役人の態度を正す唯一の方法は、必要であれば武力を行使してでも厳しい道徳規範を守らせることだとしている。

聖戦主義者が提供する2つ目のことは、怒りのはけ口だ。彼らは若者たちに銃を渡し、傷ついたプライドを取り戻すチャンスを与える。場合によっては命と引き換えになるが、腐敗した政府への不満が非常に強い多くの人にとっては、その価値があるように映る。

オバマ米大統領は繰り返し、「過激思想の源を断つ戦略」を抜きにしたままでは、「終わりなき戦争は自滅を招く結果となるだろう」と強調している。しかし、実際の米国の取り組みはと言えば、イラクでの空爆や関係各国の軍や民兵組織への協力など、依然として大部分は軍事的解決に結びついている。米議会に2日提出された2016年度予算教書での国防予算案は、イランやシリアでの活動に58億ドルを要求している。

テロ組織との戦い腐敗した政府と手を組むのは(米国や西側同盟国は常々そうしているが)、事態をさらに悪化させるだけだ。西側も腐敗に加担しているという聖戦主義者のプロパガンダを裏付けることに他ならない。そうした政策は、新たに多くのテロリストを生むことになる。

過激主義を生み出す根源的な問題に本気で歯止めをかける意志があるなら、これまで大きく見過ごされてきた政治的腐敗にまず手を付ける必要があるだろう。

*筆者はカーネギー財団の上級研究員。過去にはマイケル・マレン米統合参謀本部議長の特別補佐を務めたこともある。

*本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。~中略~
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波線転載END


この中に出てくる日常的な腐敗というのは、途上国ではよく目にすることです。
先進国でも徴税をして分配する、ここに利害関係者が暗躍していて、合法的なヤクザだと私は思う時があります。
しかし、先進国は洗練されているので、日常的に粗野な振る舞いで庶民から巻き上げることがなく、ちょっと気づきにくいです。

>来る日も来る日も金品を巻き上げられ、その間に侮辱や虐待を受け、しかもそうした行為を働いているのが政府の一員であるなら、国民は怒りを募らせるしかない。そして怒りを抱えた国民は、とりわけプライドや希望を打ち砕かれた若い男性は、時として暴力的になる。

これは日本国内でも真剣に考えないといけないことだと思います。
日本ですから、途上国と違いやり方が洗練されていますが、日本の若い男性が、以前よりプライドや希望を打ち砕かれた状況になっていると私は感じています。
私は若い男性には社会で一番輝いていてほしいと思っています。それが女性にも波及します。

男女平等は当たり前ですが、同じではなくて違うのは明らかです。
以前から将棋や囲碁(どちらも私は全くできません)で、座って勝負するだけなのに、どうして男性が〇〇杯などタイトルをを独占するのか不思議でした。
私の解釈では、一回だけの勝負なら互角でも、連続して勝ち進むような体力勝負になると女性が不利なのかなということです。

体力も能力の一部なのです。

女性を依怙贔屓することはやめて、男性にプライドを持ってもらうことが、実は国をしっかり安定させることだと思います。男性を弱くすることは日本を乗っ取るための最初の一歩です。

男性がプライドを無くした社会でどうして女性だけが輝くのでしょうか?
日本では、女性は法的に平等であり、それで十分です。あとは能力に応じた待遇、不遇に見舞われた人には社会福祉で対応できるはずです。

色々と書きましたが、このコラムの中で最も重要だと思われる主張は、本気でテロと戦うならば、今組んでいる腐敗しきった現地政府の問題に対処しろということです。

でもこれは不可能ではないかと私は思ってしまいました。
それなのにすごく正論で、これ以外に過激思想を無くすことは出来ないと思います。

西側諸国は、自由、平等、民主主義を錦の御旗にしている割には、その適用が身勝手であり、結局はその基準ではなくて、自分たちの味方になるか敵になるかだけが、支援か攻撃かの判断材料になっています。この身勝手な行いが、今ブーメランとなって襲い掛かっているのだと思います。

自分たちの都合で他国へ干渉することをやめること、そうすれば腐敗した政権に手を貸すことも無くなります。その地域の人達に自分たちの将来を決めてもらえばいいのです。それがグローバル化に反していても受け入れること、自分たちの価値観と違っても受け入れること、これが大切だと思います。

ですから、そのためにまず日本がするべきことは、中東やウクライナにしゃしゃり出ることではなくて、自国内の反日勢力を叩き出し、隣国からの政治干渉や領土領海領空侵略に立ち向かうことだと思います。

今の日本は、自分の家が隣人から放火や空き巣で散々な目に遭っている最中、隣人には文字通り「ドアはいつも開いている」と言って無対策のまま放置、火の粉を頭にかぶったまま飛行機でしかいけない距離に出向いて、なぜかそこの自警団に参加しているようなものです。そしてその自警団自体がいかがわしい存在なのです。

自分の家では怖くて犯罪撲滅!と叫べないのに、遥か彼方に行けば犯罪撲滅!と雄弁をふるっているのをなんとも奇妙に感じるのは私だけでしょうか?
自分を守るために、もっと自然な態度で人間は生きて行かなくてはいけないと思います。

コラムからあちらこちらへ飛躍してしまいましたが、正論が非現実的である以上、日本が被害を受けないためには、グローバル化から距離を置くことが最善の策なのではないかと改めて思いました。



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コメント

2. Re:無題

>orangeさん

ありがとうございます。orangeさんのコメントが、私の言いたかったことを短くまとめてすっきりと表現してくださっています。
≧(´▽`)≦

>途上国の政治的腐敗は、解決するのが非常に難しい問題だと思います。腐敗を非難している人が権力を手にすると、その人が腐敗に手を染めるような社会ですからね。

特にこのようなことを理解してくださっている日本人は少ないと思います。
本当にそうなのです。
賄賂を悪いことと思いませんし、役得は当然という世界なのです。平等なんていうのも大嫌いです。

このことを知らないから、つい日本に来た外国人と友達のような関係を築きたがり、結局は感謝もされずバカにされて痛い目に遭うのです。

悲しくなるほどお人よしが多くて困ります。
ヽ(;´ω`)ノ

そして、大事なことは日本は自分たちの足元をしっかりさせることですね。
日本が自力でやるしかないのですから。

1. 無題

欧米の国が中東に介入するのは、自国の利益が絡んでいて、決して人道的なことを考えているからではありません。中東に介入して石油やガスなど地下資源の利権を欧米がコントロールするには、中東がある程度混乱していた方がいいですからね。

途上国の政治的腐敗は、解決するのが非常に難しい問題だと思います。腐敗を非難している人が権力を手にすると、その人が腐敗に手を染めるような社会ですからね。

そして先進国では、グローバリズムという手口で政治的腐敗が行われ始めています。グローバリズムに侵された先進国の政府はインテリヤクザ、途上国の腐敗した政府はヤクザ、テロ組織はチンピラといった感じだと思います。

それにしても日本は、自分の頭の上の蝿を追えない状況ですよね。中東からのエネルギー資源に依存している日本にとっては、中東の混乱に対して口を出さざるを得ませんが、それよりも足元をしっかりさせることの方が重要だと思います。

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