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グローバリゼーションの実験場 EU こういう風になりたいのか、現実を国民に知らせるべき。前編

グローバリゼーション、TPP,EPA,FTA、WTOなどすべてを善として政府は考えているようですが、TPP,EPAなどは、ものだけでなく人の移動の自由を謳っているので、そういうことの先進地域EUがどうなっているのか、私は興味があります。
※EPAとFTAはこちらに簡単な比較があります)

欧州は、しかし以前から人がずいぶん移動していて、王族も他国人と政略結婚したり、いくつかの国の王として君臨したり、日本とはかなり成り立ちが違います。もちろん日本の方がずっと排他的、ほぼ単一の民族、言語、文化、歴史を持った均一的な社会を長年培ってきました。
ですから、EUが多文化共生で苦労するならば日本はもっと大変な苦労をするということになります。消滅するくらい酷いことになります。


NEWSキャメロン氏、岐路 英世論受け移民制限検討 独、EU引き留め見切り? 
2014年11月4日(火)07:56 産経/gooニュース

【ロンドン=内藤泰朗、ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)から離脱すべきだとの意見が勢いを増す英国で、離脱に否定的なキャメロン首相が移民政策をめぐり苦しい立場に追い込まれつつある。首相は国内世論に押される形で移民流入の制限策を検討中だが、EUは欧州統合の基本原則に反すると反発。英国のEU残留を支持してきたドイツも“見切り”をつけかねないと報じられ、難しい対応を迫られている。(注意私が見た数少ない英字紙とはトーンが違うような気がします。キャメロン首相は移民流入規制をやむなくやっているのではなく積極的にやっているような気がしますし、彼はEUの改革を訴えています。)

 3日付の独誌シュピーゲルは、キャメロン氏がEU加盟国からの移民の流入制限を目指すようなら、メルケル独首相は英国をEUに引き留める努力をやめる考えだと報道。その方針は10月下旬のEU首脳会議の際、キャメロン氏との会談で伝えたという。(注意次に紹介するBBCの記事では与党議員が、ドイツでも移民に反対する人が多くいて、特に低賃金労働者については英国と同じような声が国内にあるので、メルケル首相もどこまで貫くのか?という意見も出ているようです。

 メルケル氏は、「統合推進派」のユンケル新欧州委員長の選出にキャメロン氏が反対した際、衝突はしてもその懸念には理解を示すなど、英国のEU残留に努めてきた。それだけに「初めて英国のEU離脱もあり得るとみなした」(同誌)との報道は異例だ。メルケル氏の“警告”には、一線を越えないよう促す狙いがあったともみられる。

 英国では反EU、反移民を掲げる英国独立党が勢いを増している。来年5月に総選挙を控え、最大野党の労働党も選挙公約に移民削減を盛り込む方針に転換。こうした流れを受け、キャメロン氏も20日の下院補欠選の結果をみた上で、英国の移民政策について演説する考えを表明した。

 対策として浮上したのは、加盟国からの技能の低い移民の流入を制限することだ。だが、EUの重要な基本原則で、加盟国の国民が域内で自由に仕事が探せる「移動の自由」に抵触しかねず、バローゾ前欧州委員長は強い懸念を示した。

 英国内では、「自由な人の往来を妨げれば、経済発展が止まる」との意見のほか、「EU離脱でも移民問題はなくならない」といった見方も出ている。総選挙で勝利した場合、2017年にEU離脱の可否を問う国民投票を行うと表明しているキャメロン氏の難局は今後も続きそうだ。
波線転載END


このニュースはBBCでも報道されています。
NEWSGermany 'would accept UK exit from EU' to protect migration rules  3November 2014
同じような内容なので最後の部分と表だけ紹介します。

"首相官邸の報道官は「クリスマス前に移民について首相が国民に向けてスピーチを行いますが、その時に皆さんは首相が常に英国を第一に考えていることを確信できると思います。」 と述べました。"

英国移民数

Immigration=入国者   Emigration=出国者   Net migration=正味移民
英国籍保持者は除く



そして以下の報道に続きます。
NEWS<英国>総選挙まで半年 反EU強めるキャメロン首相 
2014年11月7日(金)20:33 毎日/gooニュース

【ロンドン坂井隆之、ブリュッセル斎藤義彦】来年5月7日に予定される英総選挙を半年後に控え、キャメロン首相の反欧州連合(EU)の姿勢が鮮明になっている。野党・労働党に支持率でわずかにリードを許し、EU離脱を掲げる新興右派政党・英国独立党の勢いも増す中で、反移民感情の強い保守層の支持をつなぎとめるのが狙いだ。首相は選挙で勝利した場合にEU加盟継続の是非を問う国民投票を実施することも公言しており、結果次第ではEU離脱が現実味を帯びそうだ。

 「ぞっとする恐ろしいやり方だ。絶対に認められない」。先月24日のEU首脳会議後の記者会見で、首相は真っ赤な顔で怒りをあらわにした。予算基準の変更に伴ってEUが英国に21億ユーロ(約3000億円)を12月1日までに追加で払うよう求めたことに、公然と拒絶してみせた。(※EUは各国の経済状況に応じて分担額を決めています。今回追加負担を求められているのはイギリス17億ポンド(21億ユーロ、)オランダ5億ポンド、イタリア2億6千8百万ポンド、ギリシャ7千万ポンド、キプロス3千3百万ポンドです。反対に、フランス、ドイツ、デンマーク、ポーランド、オーストリアは払い戻しとなるようです。参考記事

 首相が必死なのは、党内の激しい突き上げがあるためだ。英国では2008年の金融危機以降、雇用の不安定化や福祉予算削減を背景に移民労働者への不満が高まっており、「移動の自由」を掲げるEUへの反感も強い。EU離脱を党是に掲げる独立党は15%前後まで支持率を伸ばし、労働、保守に次ぐ3番手の位置を確保。先月の下院補欠選では、保守党から独立党にくら替え出馬した候補が圧勝し、同党に初議席をもたらした。首相が弱腰姿勢を見せれば、小選挙区で労働党と接戦を繰り広げる保守党議員から「不信任」を突きつけられかねない情勢だ。

 首相は今月下旬にも、EU加盟国からの移民流入や福祉を制限する新たな措置を発表する予定。他の加盟国と交渉し、移民制限の権限を認めさせることも目指しており、交渉が不調に終わった場合は「次の任期半ば(17年)までにEU離脱の是非を問う国民投票を行う」と宣言している。

 だが、脅迫的な姿勢は他の加盟国の反発と困惑を招いている。予算の追加支払い拒否についてEUは7日の財務相会議で来年9月までの支払い延期を認めた。キャメロン首相のけんまくに押された格好だが、EU外交筋は「事情はわかるがルールは変えられない」と減額には応じない考えを示した。

 野党・労働党も低技能者の移民制限を公約に盛り込む方針で、「反EU」機運は選挙に向けてさらに高まる見込みだ。ケンブリッジ大学のアンドリュー・ギャンブル教授(政治経済学)は「与野党が支持層流出を恐れて大衆迎合姿勢を強めており、本来重要な経済政策などの論争がかすんでいる」と懸念する。
波線転載END


国連でもそうですが、何か団体を作るとその枠内で制約があります。
費用負担とか制度とか、自国だけでは決められないようにされてしまいます。
自分のやりたいようにできないのに費用負担、助け合い、こうしなさい、これを禁止する、など様々な制約を受けて、それが明らかに自国に損なことばかり起きてくると反発するようになります。

メリットだけを受ける人とデメリットだけを受ける人がはっきりと分かれているような気がするのです。
たとえ国単位でプラスマイナス0であったとしても、個人レベルではそう思うことは難しいですよね。

人の移動が自由になると圧倒的多数を占める庶民は移民と競争させられることになります。
今まで豊かだった国ほど庶民は生活レベルが下がります。引き摺り下ろされると言ってもいいでしょう。

待機児童待ちが中国人移民にも影響を与えているというとんでもない記事を今朝見ました。(こちら
こんな社会で安心して暮らせますか?
予算を組んで増設してもいつの間にか外国人までやってきて競争相手が増えている、安倍総理が目指す国境の垣根を超えた開かれた日本とはそういうことです。

日本がきちんとすればするほど、だらしない貧乏な国からそれを目当てに人が押し寄せて来て、日本がきちんとしていられなくなるのです。保育所があるなら自国でも作ろうではなく、日本へ行って恩恵に預かろうということです。

生まれた自国できちんとした国を作る気はさらさらありません。うまくいっている国に行って、それまでのその国の人の苦労を味わうことなく、便乗して甘い汁を吸うことばかり考えるようになります。
人の移動が自由でなければ自国を立て直すことや、自国民の資質向上にもっと真剣になるでしょう。

グローバル化に賛成する庶民とは、家の玄関を開けっ放しにして知らない人を寝泊まりさせ、なんでもあげてしまうような、そういうお人よしをはるかに超えたお鹿さんだと思います。
それか、自分がもらう立場なのかもしれませんが・・・。



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コメント

2. Re:無題

>orangeさん
コメントありがとうございます。
私もそう思います。

そのEU議会の前で先週行われた10万人の労働者のデモ(最後は暴動になり警察と衝突しましたが)も、新しく政権を握った中道右派が、EU目標に合わせるために緊縮財政を決めたことが発端です。

EUを外圧代わりにしているのかよくわかりませんが、EU目標に合わせるためと言って、ベルギーは1兆4千億円近くの財源を減らす必要があると国民に訴え、3つのプラン(年金支給年齢の引き上げ、賃金据え置き、公共サービスのカット)を打ち出し抗議のデモが起きてしまいました。
日本もそういう政策は現在進行中だと思いますが(・・;)

デモの主催者は「その財源はほかにあるだろう、労働者のポケットから探すな!」という発言をしていました。

日本でも暴動の様子は報道されましたが、どういう経緯で起きたのかを解説してほしいと思いました。

日本人は与えられたものだけではなく、自分から情報を探しに行って、政府やマスコミが隠していることを見つけないといけないと思います。


1. 無題

EUは理念は高いものがあったのですが、拡大しすぎたのが失敗の原因だったような気がします。

それに、通貨発行権がなく財政均衡状態によっては財政出動もできないので、EUに加盟してしまうと、もはや独立国家とは言えませんよね。

EUや米国の貧富拡大を見ても、グローバル化というのは負の要素が多いというのがよく分かります。それなのにグローバル化に賛同する人は、余程の馬鹿か、グローバル化によって自分が利益を得るからではないでしょうか。

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