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混沌とするイスラム国、クルド人、イラク、シリアそして ヨーロッパ

昨日に続いて今日も同じ話題です。
ISへの空爆が正しいのかわからなくなりました。

まずは産経の記事からです。
NEWS対イスラム国 トルコが抱える深刻なジレンマ 2014.10.8 05:30
【カイロ=大内清】トルコのエルドアン大統領は7日、イスラム国からシリア北部アイン・アラブ(クルド語でコバニ)を防衛するには地上軍派遣が必要だとの認識を示した。ただトルコは、軍事行動に踏み切ってイスラム国と完全に敵対すれば自国がテロの標的となる恐れがある。その半面、クルド人の町であるアイン・アラブを見殺しにすればPKKなど自国のクルド勢力を刺激しかねない。トルコは深刻なジレンマの中にある。

 トルコ南部ガジアンテップで演説したエルドアン氏は、アイン・アラブが陥落寸前だとした上で、「われわれが地上作戦に協力しない限り、テロは終わらない」と述べた。だが、その「協力」の内容は不明瞭だ。

 トルコ政府に対しては今月、PKK指導者のオジャラン受刑者が獄中からの声明で、イスラム国によるシリア北部のクルド人への虐殺を阻止できなければ和平交渉を打ち切ると警告するなど、主にクルド勢力からアイン・アラブ救援で積極的な役割を果たすよう求める声が強まっている。

 こうした中、トルコはシリア国境に戦車部隊などを配備したほか、2日には議会がシリア、イラクでのイスラム国への軍事行動を承認した。

 しかしトルコ国内では、米国主導の軍事作戦に参加すれば、イスラム国による報復の対象になるとの見方も根強い。

 またトルコは、対イスラム国包囲網をシリアのアサド政権打倒に結びつけたいとの思惑から、軍事作戦参加の条件にシリア上空での飛行禁止区域設定などを求めているが、現時点で国際社会の合意を得るのは難しい状況にある。

 一方でアイン・アラブ南方には、トルコの飛び地としてオスマン帝国開祖の祖父スレイマン・シャーの廟(びょう)があり、そこがイスラム国の攻撃を受ければ、トルコは軍事行動に出ざるを得なくなる可能性もある。<転載終わり>

次はBBCから2つ。

映画Kurds protest across Europe against inaction in Kobane 
8 October 2014 Last updated at 01:00 BST   (※1分半ほどの解説なしのビデオです。)
イスタンブールでのデモ、トルコシリア国境でクルド人がシリア側に越境する様子、ハンブルグ、ブラッセルのEU議会前、ロンドンのヒースロー空港、パリでのクルド人たちのデモの映像です。
これらはすべてコバニ(シリア領内)のクルド人を助けるようにもっと軍事行動をすることを求めたデモです。(国境越えは自分がISと戦う戦闘員になるためです。)

この後の報道ではトルコでは各地に夜間外出禁止令が出され、12人が警察との衝突で亡くなったようです。

映画Iraq Sunni-Shia tensions rise amid IS conflict 
8 October 2014 Last updated at 06:53 BST  (※2分半ほどのビデオです。)
一か月前に西欧のバックアップでISから奪還したスンニの村が映し出されます。
建物はほとんど残っておらず荒廃したままです。
この村から避難している村人に話を聞くことができました。ただし顔は撮影しないことが条件です。なぜならISに協力したことでイラク軍に報復されることを恐れているからです。
「ISは政府軍の建物を壊すために3つしか建物を壊さなかったが、シーア派のマリキ(イラク軍のことで8月に辞任したマリキ首相の名前が出ています)はすべて破壊してしまった。みんなシーア派には大きな不満がある。今後もっと深刻になるだろう。」
次はあるスンニ派部族長にインタビューをしています。
ISと一緒に戦わなくとも共感している。ISは今まで多くの人(シーア派に迫害されていたスンニ派のことか)を助けてくれた。今まで誰も助けてくれなかった。」
アメリカや同盟国はスンニ派部族の協力なしでは勝てないので、ともにISと戦ってほしいと考えています。


注意なんだか立場によってISの評価が違うようです。
イラクのマリキ前首相はシーア派を依怙贔屓することでも評判が悪く、無理やり辞めさせられたような状態でした。
アメリカが滅ぼしたフセイン大統領はスンニ派で、ISはそのイラク軍の生き残りが中核という話もあります。

そしてクルド人ですが、彼らはオスマン帝国時代には同じ国にいたのに第一次大戦後にイギリス、フランスにより主に4つの国(トルコ、イラン、イラク、シリア)に分かれてしまいました。
人口が3千万人くらいいて、トルコに1千万人以上、イラン、イラクにはそれぞれ5~6百万人、ヨーロッパにもたくさんいます。
このクルド人についてはこちらもどうぞ。
【少数民族という嘘】世界が注目するクルド人【シリア・中東問題・アメリカの影】
ここにも「少数民族」といういつも国連に日本がいじめられている構図が読み取れます。

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色々と見ていたらこんな動画も見つけました。
Memed Aksoy's speech. Stop bombing Iraq. Don't attack Syria.

Andrew Murray's speech. Stop bombing Iraq. Don't attack Syria.

ロンドンに住むクルド人のスピーチですが、100年前にイギリス、フランスによってクルド人が4つに分断された。今欧米はまたそれと同じことをしようとしている。今の国境(クルド人が分断されているままの)を守るために欧米は攻撃している。もう一度クルド人を統合しよう、イギリスの労働者たち、女性、若者は自分たちと一緒に応援してほしい。今が交渉(クルド人国家建設)の時だ。

IS攻撃に参加しているアラブ諸国はみんな独裁国家だ。欧米の介入ではなくてそこに住む住民に決める権利がある。イギリスに住む自分たちには責任がある。外国の紛争にお金を使うべきではない。第3次イラク戦争を起こしてはいけない。戦争は何の解決にもならない。
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注意まあ当たり前ですが、空爆に反対している人もいるようです。

他にも、「サウジアラビアは姦通、魔術使いなどの罪で今年だけですでに59人の首〇りをしています。ここはいいのですか?」とか
「ISを「死のネットワーク」と呼ぶアメリカですが、そのどこかを攻撃しながらいつも別の「死のネットワーク」と手を組んでいます。その繰り返しです。」とか、
欧米の自己都合で好き勝手やっているという主張をいくつか見ました。


誰もが酷いことをしていても、その中で暴かれる者だけが悪者になってしまうのは世の常です。
正義とは普遍的なものではないということを私達日本人はよく理解しないといけないと思います。
今世界でルールを作っているのは、力でその地位を勝ち取った国ばかりだということも忘れてはいけないことです。

なんだかどう考えていいのかうまくまとまりませんので、この辺でお終いにします。

ところで今日の皆既月食見ましたか?月皆既月食
天体望遠鏡は無いので双眼鏡で見てみたのですが、肉眼で見えないところもはっきりと暗く見えてなかなかのものでした。なるほど

夜空を見ていると嫌なことを忘れて凛とした感じになりますね。夜空




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コメント

2. Re:無題

>orangeさん
コメントありがとうございます。

本当にそうですね。
日本のことだって反日家達のせいで間違って伝わっていますしね。

クルド人は韓国人と仲がいいと書いている人もいました。
「少数民族」ということに韓国人が利用価値を見出したのでしょう。要注意です。

遠いところですが、他山の石として関心をもっていきたいと思います。


1. 無題

日本のテレビや新聞だけを見ていると、表面上のそれも極一部のことしか伝えていないので、全体像や背景が分かりませんね。

中東については、欧米が引いた国境線が混乱の原因の一つだと思います。因果応報というべきか、テロという形で欧米に跳ね返っています。また、宗教間、宗派間、民族間の争いは、復讐の連鎖になっており、解決するのは相当難しそうですね。

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